オフィスセキュリティの対策方法とは?費用目安と意識すべき5つのポイント
更新日:
2025.02.27
投稿日:
2025.02.02

- 「オフィスセキュリティの対策を進めたいが、何から着手すれば良いかわからない」
- 「具体的なオフィスセキュリティの対策方法が知りたい」
オフィスセキュリティとは?
オフィスセキュリティとは、企業の情報や資産、働く社員を守るために欠かせない対策のことです。 企業で使用しているシステムへのアクセスを制限し、情報漏洩を防ぐ「情報セキュリティ」、社員や配達事業者・来訪者などの導線を制限する「空間セキュリティ」の2種類あります。 社員証や来訪者パスなどによる入退館管理、オフィスワークで利用しているシステムへのアクセス制限、万が一に備えた防犯カメラの設置など、対策方法はさまざまです。オフィスセキュリティ対策の重要性
オフィスセキュリティ対策が重要視されている背景には、既存オフィスにおける以下のリスクを回避する目的があります。- 機密情報や顧客データなどの情報漏洩
- オフィス資産の流出
- 不審者の侵入
オフィスセキュリティ対策で意識すべき5つのポイント

企業の資産を把握する
オフィスセキュリティ対策を進めるにあたり、まずは企業の資産を把握しましょう。企業資産とは、金銭的な価値だけでなく、情報や社員などの経営に欠かせないあらゆる要素を指します。資産に応じたセキュリティを導入するためにも、まずは企業の資産を把握することが大切です。対策方法に優先順位を付けて対応する
企業の資産が把握できたら、重要度の高いオフィスセキュリティから対応していきます。予算には限りがあるため、優先順位を付けて対応しましょう。中長期的な視点に立ち、オフィス移転時には、オフィスセキュリティを踏まえたレイアウトも検討しておくことが重要です。セキュリティシステムやツールを導入する
優先度に応じて、セキュリティシステムやツールを導入し、対策を進めていきましょう。情報を守るためであれば、社員の権限を管理してアクセスを制限するのも良いでしょう。また、オフィスで働く社員を守るためであれば、セキュリティゲートや入退館管理システム、防犯カメラの導入などもおすすめです。セキュリティを意識したオフィス設計を検討する
システムやツールの導入だけでなく、セキュリティを意識したオフィス設計も必要です。社員に応じてツールの管理権限を分けたり、会議スペースとして個室を設けたりするのも、セキュリティレベルの高いオフィス設計につながります。ゾーニングを実施する
ゾーニングは、オフィスセキュリティの要となるポイントです。ゾーニングがうまくできていれば、オフィスのセキュリティレベルは大きく向上します。重要度に応じて適切に情報を管理し、社員と来訪者のスペースを分けるためにも、ゾーニングを実施しましょう。ゾーニングの詳しい実施方法については、次項で詳しく解説します。オフィスセキュリティの要「ゾーニング」について

オフィスセキュリティの具体的な対策方法
オフィスセキュリティの対策方法として、以下の例が挙げられます。対策方法 | 概要・目的 |
---|---|
金庫 | 物理的に情報や資産を守るための設備 防火金庫なら火災対策にも効果的 |
シュレッダー | 個人情報や機密書類の取り扱いに欠かせない設備 処分時の情報漏洩を防げる |
パーティション・ 仕切り | デスクに個別で仕切りを設けたり、オフィスと会議室を分けたりするのに利用する |
防音・ サウンドマスキング | 会話内容を周囲の人に聞かれないようにする設備 会議室の防音対策のほか、特殊なBGMで聴き取りにくくするサウンドマスキングもある |
システムアクセスの生体認証・ パスコード管理 | 業務用のパソコンや端末を使用する際に、本人確認をする対策方法 |
セキュリティソフトウェア | サイバー攻撃や不正アクセスに備えるソフトウェア |
情報管理マニュアル | 情報漏洩リスクに対する知識を社員に身に付けてもらうためのマニュアル |
防犯カメラ | 不審者の侵入リスクに備えるための設備 顔認証ができるAIカメラもある |
セキュリティゲート | オフィスや施設への立ち入りを物理的に制限できる設備 |
入退館・入退室管理システム | 入退館・入退室管理システムは、受付システムとも呼ばれる設備 誰がいつ入退館したか記録でき、受付業務の無人化も実現可能 |