【具体例あり】企業が重視すべきセキュリティ対策と実践ポイントを解説
更新日:
2025.03.07
投稿日:
2025.03.05
- 「企業がセキュリティ対策を行う必要性について知りたい」
- 「具体的なセキュリティ対策やその注意点を知りたい」
など、自社が取り組むべきセキュリティ対策についてお悩みの方は多いでしょう。最近では、社会的責任として多種多様なセキュリティ対策が求められており、すべてのセキュリティ対策を行うことは難しくなっています。
そのため、まずはセキュリティ対策の重要性や種類を理解したうえで、自社の特徴に適したセキュリティ対策を優先することが大切です。
本記事では、来訪管理受付システム「VisitView」を提供する弊社の知見を活かし、企業がセキュリティ対策に取り組む必要性や具体的なセキュリティ対策例、セキュリティ対策を行う際の注意点を解説します。
企業におけるセキュリティ対策の重要性
そもそも企業におけるセキュリティ対策は、なぜ重要視されているのでしょうか。
セキュリティ対策を行わずに事件や事故が発生すると、企業は以下のような事態に陥る可能性があります。
- ビジネスの機会損失
- 資産の損失
- 取引先や顧客からの信頼を失う
- 法的責任の発生
企業がセキュリティ対策を行うことは、社会的責任として求められています。そのため、物品や経済的損失以外にも、取引先や顧客からの信頼を失うことにもつながります。またセキュリティ対策における法令に違反した場合には、罰金が科される可能性もあります。
こうした損失を防ぎ、自社の資産だけでなくブランドや信頼を守るためにも、セキュリティ対策は重要なのです。
【具体例】企業が取り組むべき3つのセキュリティ対策

ここでは、企業が取り組むべきセキュリティ対策と具体例について解説します。
物理的セキュリティ対策
物理的セキュリティ対策とは、「内外部からの物理的なリスクから建物や設備、従業員、資産などを守るための対策」です。例えば、不正侵入や盗難、破壊などのリスクへの対策が挙げられます。
以下に、物理的セキュリティ対策の具体例をまとめました。
対策の具体例 |
- 受付システムや入退室管理システムの導入
- セキュリティゲートの導入
- 監視カメラの設置
- 侵入検知システムの導入
- 防犯扉やフェンスなどの物理的な障壁の設置
- 機器・設備に盗難対策用の鍵や物理的なロックの設置
- 警備員の配置
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情報セキュリティ対策
情報セキュリティ対策とは、「内外部からのリスクから企業が保有している情報資産を守るための対策」です。例えば、サイバー攻撃や不正アクセス、情報漏えい、情報の改ざんなどへの対策が挙げられます。
以下に、情報セキュリティ対策の具体例をまとめました。
対策の具体例 |
- アクセス権限の適切な管理によるアクセス制御
- データの暗号化
- セキュリティソフトウェアの導入
- 定期的なバックアップ
- 情報セキュリティポリシーの策定と遵守
- 従業員への情報セキュリティに関する教育の実施
- ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の構築と運用
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またIPA(情報処理推進機構)では、毎年「
情報セキュリティ10大脅威(個人・組織)」を決定し、公表しています
2024年度の組織部門の上位3つは、「ランサムウェアによる被害」「サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃」「内部府政による情報漏えい等の被害」でした。こうした情報も、情報セキュリティ対策を検討する際の参考にすると良いでしょう。
緊急時におけるセキュリティ対策
緊急時におけるセキュリティ対策とは、「予期しない事態が発生した際に、企業の物理的資産・情報資産を守るための対策」です。例えば、自然災害や火災、事件・事故などが挙げられます。
以下に、緊急時におけるセキュリティ対策の具体例をまとめました。
対策の具体例 |
- 緊急時対応計画の策定・計画に則った対応手順の策定
- 災害復旧計画の策定
- 定期的なデータのバックアップの実施
- 緊急時の訓練の実施
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どのセキュリティ対策を優先すべき?
先ほど紹介した物理的セキュリティ対策や情報セキュリティ対策、緊急時におけるセキュリティ対策は、いずれも企業が行うべき対策です。そのため、原則としてはどのセキュリティ対策もバランスよく強化できるように、計画的に推進することが大切です。
しかし、これからセキュリティ対策を行う中小企業や個人事業主などにとって、すべての対策を一度に行うことは難しいでしょう。
その場合には、「セキュリティ対策全般にかけられるリソースを、企業の特徴によってどのように分配するか」を決めることがおすすめです。緊急時のセキュリティリスクは、どの企業にも同じようにリスクが降りかかる一方、物理的リスクと情報セキュリティリスクは企業の特徴によって、重大な影響を与えるリスクが異なります。
そこで、ここでは「物理的セキュリティ対策を優先すべき企業の特徴」と「情報セキュリティ対策を優先すべき企業の特徴」について解説します。
物理的セキュリティ対策を優先すべき企業の特徴
物理的セキュリティ対策を優先すべき企業の特徴を、以下にまとめました。
- 施設や機器に重要な資産がある企業
- 商品を保管している企業
- 危険物を保管している企業
- 人の出入りが多い企業
例えば、製造業や物流業、小売業、エネルギー業、教育・学習支援業などが挙げられます。
こうした企業は、情報セキュリティ対策よりも物理的セキュリティ対策にかけるリソースの割合を増やすと良いでしょう。
情報セキュリティ対策を優先すべき企業の特徴
情報セキュリティ対策を優先すべき企業の特徴を、以下にまとめました。
- 重要なデータを保有している企業
- 個人情報を多く保有している企業
例えば、金融業やIT業、通信業、エンタメ業、法律業などが挙げられます。
こうした企業は、物理的セキュリティ対策よりも情報セキュリティ対策にかけるリソースの割合を増やすと良いでしょう。
企業におけるセキュリティ対策の注意点

ここでは、企業におけるセキュリティ対策の注意点を解説します。
組織全体で包括的な対策を取る必要がある
さまざまなセキュリティ対策を紹介しましたが、企業を脅かすセキュリティリスクは多岐に渡ることから、一つひとつのリスクに対策を立てるのではなく、企業全体でセキュリティ対策に包括的に取り組むことが大切です。
そのためには、セキュリティ対策における総合的な方向性を決定したうえで、対策における目的・目標を定めることが求められます。
システム化だけでなく従業員教育にも取り組む
セキュリティ対策を進めるうえで、管理のシステム化に取り組む企業は多くあります。システム化することで、管理にかかる業務の効率化や人的ミスによる抜けや漏れ、ミスを防止できるため、有効なセキュリティ対策の実施につながります。
しかし、いくら優れたシステムを導入しても、システムを使用するのは従業員です。
そのため、従業員のセキュリティに対する意識や知識を高めなければ、セキュリティ対策の効果を十分に実感できないでしょう。
システム化とともに、従業員のセキュリティに関する教育にも取り組むことが大切です。
継続的な改善を心がける
現時点で完全なセキュリティ対策を実施できたと感じても、日々セキュリティリスクは巧妙化しています。特に情報セキュリティにおいては急速なIT技術の進歩もあり、対策を完璧に行うことはほぼ不可能でしょう。
そのため、定期的にセキュリティ対策を見直し、セキュリティを継続的に改善することが大切です。
物理的セキュリティ対策に、入館・退館管理システムの「VisitView」の導入を
企業が取り組むべきセキュリティ対策には、物理的・情報・緊急時のセキュリティ対策が挙げられますが、来訪者管理をシステム化することでセキュリティレベルを向上したい場合には「VisitView」がおすすめです。
「VisitView」なら、来訪者の予約管理から入退館記録・認証・来訪ログの管理まで、一元化が可能です。
KIOSK端末による来訪チケット(ICカード)やQRチケットの発行にも対応しており、オフィスセキュリティの対策を行いながら来訪者受付の無人化も実現できます。
有人受付とセキュリティゲートの併用やテレビ電話受付ができるほか、エレベーターや施設予約との連携ができるのも特徴です。
来訪予約受付・入退館管理システム「VisitView」について、詳しくはお気軽にお問い合わせください。
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執筆者プロフィール
株式会社Knowlbo 代表取締役 斎藤友男
1986年、株式会社Knowlbo入社。コンパイラの開発からスプレッドシート、ビジュアルプログラミングツールなど、数々の言語処理系ソフトウェアを開発。 1994年に代表取締役に就任。多くのCOMコンポーネント製品をリリース。 .NETにも逸早く注目し、早くから.NETベースのオフィス系情報共有製品を次々にリリース。 その中の「ワークフローEX」は、2007年「Microsoft Innovation Award」のコマーシャル部門で優秀賞を受賞。