セキュリティゲートをオフィスに設置する方法とは?価格の目安や機能・選び方を解説

オフィスの廊下にならぶフラッパーゲートのイメージ
  • 「セキュリティゲートをオフィスに設置したいが、選び方がわからない」
  • 「オフィスセキュリティの向上と来訪者受付業務の効率化を両立したい」

など、オフィスの入退館管理やセキュリティ対策の方法を模索している方は多いでしょう。

不審者の侵入を抑止することは、オフィスで働く社員の身の安全を守り、企業の情報流出を防ぐうえでも重要なセキュリティ対策の1つです。このような不正侵入を防ぐ手段として、セキュリティゲートを導入する企業は多くあります。

しかし、単純にセキュリティゲートを設置するだけでは、来訪者受付業務の負担は解消されません。

本記事では、セキュリティゲートとはなにか、機能や価格の目安を紹介しながら、オフィスセキュリティの向上と来訪者受付業務効率化の両立に役立つ、セキュリティゲートの選び方について解説します。

セキュリティゲートとは?

セキュリティゲートとは、オフィスや施設、イベント会場エリアなどの出入り口に設置され、出入りする人を制限したり、記録したりするための設備です。

不正侵入の防止や入退室管理を目的に導入されるケースが多く、受付システムと連携させて来訪者受付や記録作業の自動化にも活用されています。導入するセキュリティゲートを選ぶ際は、機能や運用方法を比較検討することが大切です。

セキュリティゲートには、以下のような種類の設備があります。

セキュリティゲートの種類 概要
フラッパーゲート 駅の改札に似た形状で、板状の扉が開閉する仕組み
比較的コンパクトな設備が多く、フラップ式ゲートとも呼ばれる
回転式・
クロス式アームゲート
アミューズメント施設で見られることが多い、回転式の金属製アームがついているタイプのセキュリティゲート
押す力に対して強く、こじ開けによる侵入を抑止できるが、通行に時間がかかる傾向にある
ロータリーゲート・
フルターンゲート
ホテル・宿泊施設などで見られることが多い、金属製のバーが人の身長程度まで並んでいる点が特徴
回転式扉の要領で通過する大型のセキュリティゲート
二輪用・車両用
セキュリティゲート
オフィスや施設の駐輪・駐車場への出入りを制限するためのセキュリティゲート
長いバーやチェーンで入退場を制限できる

セキュリティゲートといっても、目的や設置場所によってさまざまな種類の設備があります。機能も異なるため、自社の状況に応じて最適なものを選びましょう。

関連記事:セキュリティゲートとは?設置するメリットや価格の目安・選び方を紹介

オフィス向けセキュリティゲートの機能

フラッパーゲートが並ぶイメージ

オフィス向けのセキュリティゲートには、以下の機能が搭載されていることが一般的です。

  • 不正侵入防止機能
  • 入退室・入退館管理機能
  • 勤怠管理機能
  • エレベーター制御機能
  • 来訪者受付機能

それぞれの機能が具体的にどのような役割を果たすのか、活用シーンを踏まえて解説します。

不正侵入防止機能

セキュリティゲートの不正侵入防止機能は、フラッパーや金属バーなどによる、物理的な侵入阻止を行う機能です。指紋認証やICチップ付きの社員証、来客用のQRコードなどをゲートで読み取ることで、フラッパーや金属バーの開閉ができ、通過できます。

入退室・入退館管理機能

入退室・入退館管理機能は、セキュリティゲートを通過した人の出入りを記録・管理する機能です。入退室・入退館した日付や時刻が記録されるため、誰がいつ出入りしたのかを把握できます。

関連記事:入退室管理システムとは?導入メリットや比較ポイントを徹底解説

勤怠管理機能

勤怠管理機能は、セキュリティゲートを通過した時点で打刻し、勤怠管理システムと連携して出退勤時刻を管理する機能です。タイムカードを別途操作する必要がないため、打刻漏れの抑止にもつながります。

エレベーター制御機能

セキュリティゲートの中には、エレベーター制御機能が備わっているものもあります。セキュリティゲートを通過した際にエレベーターが呼び出される機能で、所属部署の階層にボタンが自動で押される機能が備わっているものがあるも特徴です。

来訪者受付機能

来訪者受付機能と連動しているセキュリティゲートもあります。受付システムで来訪者が受付手続きを行った際に、来訪者用のICカードやQRコードが発行され、セキュリティゲートを通過できる仕組みです。

関連記事:受付システムとは?メリットや種類・機能と3つの比較ポイント

自社に必要な機能が備わっているセキュリティゲートを選定しましょう。

オフィス向けセキュリティゲートの価格・導入費用の目安

オフィス向けセキュリティゲートの価格・導入費用は、約100万円~300万円が目安です。

導入するセキュリティゲートの種類や機能、数などでトータルコストは大きく変動します。簡易タイプの製品であれば、1機あたり数十万円で導入できる製品があるのも特徴です。

セキュリティゲートの種類によっては、エレベーターや受付システム、勤怠管理システムなどの外部設備と連携できるものもあります。

どのようなセキュリティゲートを導入するかで費用が左右されるため、導入目的に応じて最適な機種や導入方法を検討しましょう。

オフィスに最適なセキュリティゲートの選び方

チェックボックスに指をさすビジネスマンのイメージ

自社のオフィスに最適なセキュリティゲートを選ぶには、以下の3項目を意識して比較検討することが大切です。

  • セキュリティゲートの種類を比較する
  • 必要な機能が備わっているか確認する
  • 停電時に閉じ込められない製品を選ぶ

それぞれ、具体的にどのような基準で選定すれば良いのか、上記の項目を意識すべき理由とともに解説します。

セキュリティゲートの種類を比較する

オフィスに導入するセキュリティゲートを選ぶ際は、まずセキュリティゲートの種類を比較し、選定することから始めましょう。

たとえば、フラッパーゲートの場合、比較的手ごろな価格帯で導入できますが、不正侵入防止の観点ではほかのゲートの方が優れている面があります。一方で、ロータリーゲートやフルターンゲートは不正侵入防止に優れている反面、導入コストが高くなる傾向です。

種類ごとの強みや導入にかかるコストなども比較したうえで、自社に最適なセキュリティゲートを選びましょう。

必要な機能が備わっているか確認する

オフィス向けのセキュリティゲートを選ぶときは、必要な機能が備わっているかを確認することもポイントの1つです。

セキュリティゲートによって、備わっている機能が異なるため、導入後の運用を見越した設備の検討が必要になります。

また、受付システムと連携可能なセキュリティゲートを導入したい場合は、受付システムに備わっている機能も比較しておくと良いでしょう。

停電時に閉じ込められない製品を選ぶ

セキュリティゲートは稼働に電源を要するため、停電時に閉じ込められない製品を選ぶことも重要な比較ポイントです。

たとえば、非常時は手動開閉できる、非常用バッテリー(蓄電池)が搭載されているなど製品によっては、非常時の閉じ込め防止機能が備わっているものがあります。

セキュリティゲートは、目的や用途、費用だけで選ぶのではなく、外部システムとの連携や非常時の対応も視野に入れて選定しましょう。

関連記事:オフィスセキュリティの対策方法とは?費用目安と意識すべき5つのポイント

オフィスセキュリティ向上と来訪者管理の効率化には「VisitView」

セキュリティゲートには、オフィスセキュリティの向上だけでなく、来訪者受付や管理業務の効率化を両立できる設備もあります。

セキュリティゲートの導入を機に、来訪者の予約管理や受付、入退館記録・認証・来訪ログの管理ができる受付システムを併用するのもおすすめです。

「VisitView」であれば、ゲストカード(ICカード)やQRチケットの発行に対応しているため、セキュリティゲートとの連携でオフィスセキュリティの向上も両立できます。

来訪者受付業務の無人化はもちろん、有人受付とセキュリティゲートの併用導入も可能です。また、エレベーターや施設予約との連携にも対応できます。詳しくはお気軽にお問い合せください。

「VisitView」に関するお問合せはこちら

執筆者プロフィール

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株式会社Knowlbo 代表取締役 斎藤友男

1986年、株式会社Knowlbo入社。コンパイラの開発からスプレッドシート、ビジュアルプログラミングツールなど、数々の言語処理系ソフトウェアを開発。 1994年に代表取締役に就任。多くのCOMコンポーネント製品をリリース。 .NETにも逸早く注目し、早くから.NETベースのオフィス系情報共有製品を次々にリリース。 その中の「ワークフローEX」は、2007年「Microsoft Innovation Award」のコマーシャル部門で優秀賞を受賞。

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